「湯道展 in 長門湯本温泉」を恩湯喫茶室で開催しています(11月10日まで)

入口のガラス面に並ぶ、向陽小学校3・4年生の湯道ポスター

恩湯喫茶室の入口を入ると、まず目に入るのが、大きなガラス面に並んだ11枚のポスターです。描いたのは、長門湯本温泉のまちにある向陽小学校の3・4年生11人。総合的な学習の時間に湯道について学んだことを、1人1枚のポスターに表してくれました。

向陽小学校では数年前から湯道の授業が続いていて、2024年からは毎年、3・4年生が「子ども湯道教室」に参加しています。今年は6月に大寧寺で湯のはじまりの話を聞き、恩湯では湯道文化振興会の講師と入浴の作法を学びました。湯が湧く岩盤の掃除にも、初めて取り組んでいます。

ポスターには、脱いだ服はたたむ、シャワーをひとりじめしない、タオルを湯船につけないといった恩湯のマナーや、入浴の流れ、岩の上の住吉大明神が描かれています。「ありがとう恩湯 思いやりの湯」と大きく書いたポスターもあり、11枚のうち半分以上に「ありがとう」の言葉があります。感謝の念を抱くことは、湯道が大切にする精神のひとつ。子どもたちは、それを自分の言葉で書いてくれました。

あわせて、子どもたちが湯道を学んだ「子ども湯道教室」の歩みもパネルで紹介しています。

恩湯喫茶室の会場

2026年10月9日(金)から11月10日(火)まで、恩湯喫茶室で「湯道展 in 長門湯本温泉」を開催しています。2023年11月に恩湯が一般社団法人 湯道文化振興会の「湯道文化賞」をいただいたことを記念し、2024年1月に初めて開いた湯道展。今回はそれ以来の開催です。

子どもたちのポスターのほか、湯道の精神を表す4つの書の複製、萩焼作家 十六代 坂倉新兵衛さんによる湯道具、日本の伝統工芸の担い手による湯道具、映画『湯道』で実際に使われた小道具が並びます。入場は無料で、湯道展の鑑賞のみでも喫茶室にご入場いただけます。恩湯での入浴とあわせて、湯道の世界をお楽しみください。

湯道とは

日本人にとっての入浴という行為は、
世界でも類稀なる生活文化であり、
その精神と様式を突き詰めてゆくことで
一つの「道」になるという想いに至りました。
私たちはそれを「湯道」と名付けました。

一般社団法人 湯道文化振興会HPより引用

開催日時

2026年10月9日(金)〜11月10日(火)

開場時間 10:00〜22:00(恩湯の営業時間に準じます)

会 場

恩湯喫茶室

山口県長門市深川湯本2265

入 場

入場無料

展示内容

入口の子どもたちの湯道ポスターのほか、湯道の精神を表す書の複製、十六代 坂倉新兵衛さんの萩焼、伝統工芸の担い手による湯道具、映画『湯道』の小道具を展示しています。

■ 湯道の精神を表す4つの書

湯道の根幹にある言葉を記した掛け軸の書を、大判に複製して展示しています。

「湯道温心(ゆどうおんしん)」書:大徳寺真珠庵 第27世住職 山田宗正
「以湯為和(ゆをもってわとなす)」書:山本美穂
「洗心無垢(せんしんむく)」書:辻村史朗
「山川草木(さんせんそうもく)」書:湯道初代家元 小山薫堂

会場には「湯道温心」の暖簾も掛けています。

「湯道温心」の暖簾

■ 十六代 坂倉新兵衛の萩焼の湯道具

長門市生まれの萩焼作家、十六代 坂倉新兵衛さんによる湯道具を展示しています。

萩焼 湯道皆具
入浴前に一杯の水を飲む「潤し水」の碗、湯をすくい身体を清める「湯合わせ」の桶、湯上がりに水を被る「垢離(こり)」の桶などがそろう一式です。

萩焼 湯道皆具(十六代 坂倉新兵衛)

萩焼 龍泉の壺
恩湯の初湯を納める「湯壺」です。大寧寺の方丈様から「龍泉の壺」の名を授かりました。この湯壺の誕生をきっかけに、大寧寺で江戸時代まで行われていた「新春献湯式」が百数十年ぶりに復活。いまも新春に、早朝の恩湯から汲み出した初湯を納めて五大尊に捧げています。会場では献湯式の歩みもパネルで紹介しています。

十六代 坂倉新兵衛の萩焼
新春献湯式の歩みを紹介するパネル

■ 伝統工芸の担い手による湯道具

狐桶:中川木工芸 中川周士さんによる桶。酒器の片口の技法を桶に施し、かけ湯が肩から一筋の流れとなって落ちていきます。
鎚起銅器 湯桶:1816年創業、新潟県燕市の玉川堂による桶。1枚の銅板を職人が叩いて形にする鎚起銅器で、使うほどに深い飴色に育ちます。
牛乳瓶:陶芸家 辻村塊さんによる陶器の牛乳瓶。「辻村牛乳」と書かれた遊び心のある瓶は、一つひとつ手作りです。

狐桶(中川周士)と鎚起銅器 湯桶(玉川堂)
牛乳瓶(辻村塊)

■ 映画『湯道』の小道具

映画『湯道』で実際に使われた手桶、牛乳瓶、まるきん温泉タオル、二之湯家の家紋入り水呑などを展示しています。

映画『湯道』の小道具

長門湯本温泉と恩湯

室町時代の1427年に開湯したと伝わり、2027年に開湯600年を迎える温泉郷。観光まちづくりが進む温泉街には、地域の若手によって再建された元湯「恩湯」や、地元グルメが味わえる飲食店、清流音信川沿いの飛び石や川床など、楽しめる場所がたくさんあります。湯道展とあわせて、温泉街のそぞろ歩きもお楽しみください。

基本情報

主催:長門湯守株式会社 共催:一般社団法人 湯道文化振興会、長門湯本温泉まち株式会社

会場

恩湯喫茶室(長門湯本温泉 恩湯)

料金

入場無料(湯道展の鑑賞のみでもご入場いただけます)

期間

2026年10月9日(金)〜11月10日(火)
開場時間 10:00〜22:00(恩湯の営業時間に準じます)
※恩湯は不定休です。休館日はHP・SNSでご確認ください

女湯

男湯

混雑状況はあくまで目安です。詳細な混み具合は、恩湯受付にてご確認をお願い致します。